百合のススメ : 百合まとめ|百合アニメ、漫画などの感想まとめ


    はじめに
    昔から百合が好きだった人からすると、どうやら最近は百合ブームらしい。
    当ブログ管理人ゆいも古くからの百合好きで、「百合の火を絶やしてはいけない」
    などとよく独りでつぶやいている光景を目にする。

    確かにここ数年百合描写の入ったアニメを見かけることが多くなってきたし、
    かく言う僕も「咲-Saki-」からハマった初心者だが、そんな人は意外と多いはず。

    「これから沢山女の子のイチャイチャを見るぞ!」と意気込んでみたのはいいが、
    初心者の僕からするとまだまだ閉ざされた部分が多いと感じてしまう。
    「○○百合ってなに?」「百合の境界線は?」「何から読めばいいかワカンネ」

    そんなステップアップする為の疑問を一つ一つ解決していくのが「百合のススメ」

    記事担当:りょう  

    百合の意味
    百合とは?
     百合(ゆり)とは、女性の同性愛、またはそれに近い友愛のこと。
     また、それらを題材とした各種作品も総称して百合と呼ぶことが多い。
     つまり、現実でのレズビアンも女子の関係を描いた作品も全部百合!
    なんで百合?
     男の同性愛=薔薇 女の同性愛=百合
     男性同性愛者向け雑誌「薔薇族」編集長の伊藤文學が、男性同性愛者を指す
     「薔薇族」の対義語として、百合族という言葉を提唱したことによるとの事。

     男性同士は真っ赤な薔薇。女性同士は真っ白な百合ということです。

    百合の歴史
     ざっくり。 さらに興味がある人は百合 (ジャンル)Wikipedia
    大正(戦前)
     源流である少女小説が生まれる。同時の呼び名は「エス(Sisterhoodの頭文字)」
     また、宝塚歌劇団の創立もあり少女からの支持を得る。
     実際の女学校でも少女同士の強い関係が生まれていた。
    昭和(戦後)
     学校の共学化、異性との自由恋愛などで少女小説は徐々に姿を消していった。
     しかし、エスがなくなったわけではなく少女漫画として受け継がれる。
     当時の作品はバッドエンドが多く、また男装の麗人が登場する事が多いのも特徴。
     代表作「リボンの騎士」「ベルサイユの薔薇」など。
    平成(転期1)
     タブー観や罪悪感などネガティブな要素が多かった昭和までの作品と比べて、
     明るいレズビアンをテーマにした作品が登場するようになった。
     代表作「10回目の十戒」「だから僕はため息をつく」「セーラームーン」など。
     特に1992年に登場した「セーラームーン」は女性だけでなく男性の支持も得る。
    平成(転期2)
     これまでの文化と違い、「ポジティブな要素」や「男性愛好家の登場」で大きな
     変化が訪れた平成の百合を語る上で欠かせないのが「マリア様がみてる」
     「マリア様がみてる」は1997年に登場した少女小説(ライトノベル)で
     百合の「男性愛好家(オタク文化)の一般化」や「小説文化の再認知」
     など様々な意味で現在の百合文化の礎となっている。
     2003年には百合専門誌「百合姉妹」が創刊され百合市場は日本に定着する。
    平成(現在)
     百合市場の定着(一般化)により以前とは比べ物にならない程の作品が
     出回るようになる。いわゆるブームと言っても差し支えないはず。
     「けいおん!」「ゆるゆり」などメジャーな百合描写のあるアニメも登場。
     専門誌や作品数なども増え続けている。
    まとめ
     「少女文化」「タブー観や罪悪感などネガティブな要素」から
     「オタク文化(萌え)」として一般化したのはつい最近のことなので、
     ジャンルや読者層が細分化されていないカオスなジャンルとなっている。


    百合のジャンル分けについて

    ここからはこの作品に基づき、百合のジャンル分けについてのポイントを抑えていきます。
    ※pixivアカウントがなくても閲覧できます。

    参考書は環月紙袋さんというpixivなどで活動されている絵師さんの作品を使わせて頂いています。



    一通り目を通したら、大事なポイントの確認。

    ポイント1 おおまかな百合作品の種類
    1:女の子が女の子を好きになる話
     いわゆる「ビアン寄り」の作品
    2:女の子なのに女の子が好きになって悩むこともある話
     これが百合の醍醐味であると思う人も多いはず
    3:性別を話題にせず○○ちゃんが好きな女の子が登場する話
     最近の主流?悩みをメインにせず恋愛の過程を読ませる作品群
    3.5:雰囲気が甘いやら切ないやらエロいやらウヒョーな話
     これはもう言葉の通りw
    4:女の子と女の子がキャッキャウフフしている話
     百合のような百合でないような、でもやっぱ百合?な作品。4コマなどに多い
    5:女の子と女の子の恋愛以上の友情やら何かの話(雰囲気百合)
     嫉妬憧れ劣等感嫌い羨ましい憎らしい、そういった恋愛以上の感情描写を中心に
    まとめ
     1、2は本格的な内容でガチな人向け。3、4は最近主流の取っ付きやすい内容。
     5は安定して人気のジャンルとして定着している。
     おそらく僕がハマった咲-Saki-(かじゅモモ)なんかは3か4という事っすね。

    ポイント2 最初の一冊におすすめの漫画
    1:女の子が女の子を好きになる話

    2:女の子なのに女の子が好きになって悩むこともある話

    3:性別を話題にせず○○ちゃんが好きな女の子が登場する話

    3.5:雰囲気が甘いやら切ないやらエロいやらウヒョーな話

    4.女の子と女の子がキャッキャウフフしている話

    5.女の子と女の子の恋愛以上の友情やら何かの話(雰囲気百合)

    ポイント3 百合のジャンル分けについてまとめ
    百合の定義は人それぞれ
     特に定まった基準もなく、レズビアン=百合でもあり友情=百合でもある。
     女性同士の肉体表現も百合なら、恋愛感情を超えた友愛的な繋がりも百合。
     キャッキャウフフしているのも自分の中で湧き上がる何かがあれば百合。
    自分の好みにあった作品を
     まずは今回紹介したおおまかなジャンルを意識しながら読んでみれば、
     きっとお気に入りのジャンルや作家さんが見つかるはず。
     ちなみに僕は今、2のジャンルの作品が気になってるので読んでます。

    入門用におすすめしたい作品
    入門用におすすめの百合アニメ(NAVERまとめ)
    【百合のススメ】最近百合が気になる人に見て欲しいアニメ8本【入門用】

    入門用におすすめの百合ゲーム(NAVERまとめ)
    【百合のススメ】百合ゲームを始めたい人にプレイして欲しい百合ゲー10本【入門用】

    用語集
    カップリング
     主にキャラ同士の関係を表す用語。まどか、ほむらの場合「まどほむ」など。
    レズビアン
     当事者間での関係性を指す。
    ガールズラブ(GL)
     BLなどと同じで作品ジャンルとしての意味を指す。
    IPS細胞
     同性の間でも子供ができる技術らしい。ということは・・・
    キマシタワー
     魂の叫び。AAとしての形が有名。「キマシ」などのバリエーションもある。
     元ネタは、アニメ「ストロベリー・パニック」のキャラ「涼水玉青」のセリフ。
    百合姫
     一迅社が発行する百合専門誌。
    ひらり、
     新書館が発行する百合専門誌(アンソロジー)。
    つぼみ
     芳文社が発行する百合専門誌。惜しまれつつも12/12発売のVOL.21で休刊。
    アンソロジー
     様々な作家の作品を掲載している作品集。
    ○○百合
     ○○のような、または要素が入った百合。明確なジャンル分けはなく、表現方法。
     ケモ百合(ケモノ同士の)百合夫婦(夫婦のような)社会人百合(社会人の)
     ドロドロ百合(泥沼展開の)姉妹百合(姉妹での)バトル百合(バトル要素と)
    SS(ショートストーリー)
     ファンによる二次創作小説のうち、主にweb上に掲載されるものをSSと呼ぶ。

    最後に
    百合のススメについて
     僕は普段、サイト管理がメインなので記事を書くことはなかったのですが、
     百合にハマっていくにつれ、もっと百合のことを深く知りたいと思ったのと、
     自分と同じような疑問を持つ人がいるんじゃないか?という気持ちから
     入門向け企画として百合のススメを作りました。
     百合に興味がある方の疑問が少しでも解決できたのなら幸いです。
     今後はおすすめアニメなどもまとめていこうと考えています。
    百合は素晴らしい
     サイト管理をしている中で、様々な百合ブログの管理人さんとやり取り
     させて頂いたのですが、皆さんとてもいい方達でした。
     百合は他のジャンルに比べて初心者に寛容な方が多いと感じたので、
     まずは興味を持ったら様々な人に教えを請うのもいいと思います。

     ただし、すべての人が百合好きなわけではないのでその作品や、
     キャラを純粋に好きな人達に迷惑をかけないよう気をつけましょう。
     と、最近よくゆいに言われますw

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